アマローネにはモリコーネを
ルイジ・リゲッティのアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラを飲んだ。
アマローネとはイタリアのヴェネト州ヴェローナ地区で生産される赤ワイン。
陰干しした葡萄を発酵させる伝統製法で、『アマローネ=苦味』という意味をもつ。
アマローネは完熟した葡萄をアパッシメントという3−4ヶ月陰干しして糖度の高くなった葡萄を使用し、2年以上の樽熟成と6ヶ月以上の瓶内熟成を経てリリースされる。
チョコレートを思わせるような芳醇な苦味と艶やかな香り、ビロードのような滑らかな舌触りが魅力的。病みつきになるような甘美なエロティックさと、上品で優美な質感を兼ね備えた唯一無二のワインだ。
ルイジ・リゲッティは100年以上の歴史を持つイタリアの老舗。
アマローネの名品を生み出す小規模ワイナリーとして絶大な評価を得ている。
そのほかトップクラスのヴァルポリチェッラ生産者と同じく高クオリティながら、比較的安価な価格設定であることもありがたい。
合わせたい音楽。それはこちらもイタリアの巨匠。
エンニオ・モリコーネだ。
映画音楽からポップスまで、年代も60年代から2010年代まで
半世紀にもわたる気のとおくなるような膨大なディスコグラフィ......
今回は比較的有名で、アクセスしやすいものを選択。
ニュー・シネマ・パラダイス。
1988年の代表作のひとつ。すばらしいペアリング。
坂本龍一氏の葬儀のプレイリストにも含まれていた楽曲。
モリコーネの一つのジャンルともいえるディスコクラフィならば
アマローネに関わらず、あらゆるイタリアワインに関わらず、あらゆるその他のワインとすばらしいペアリングが可能かと思われる.....。
ただしアマローネのもつ甘美でエロティックでありながらも、上品で優雅であるという特性はモリコーネの音楽にふさわしいものだといえるだろう。
まだまだ網羅しきれていない作品がたくさんあるので、今後も個別にモリコーネの音楽と相性の良いワインついては探っていきたい。
こんな本もありますのでぜひ↓
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