月を待つ
『月を待つ』
というワインがある。
ココ・ファーム・ワイナリーが北海道・余市産のケルナー種の葡萄からつくる果実味豊かできれいでリッチな味わいのやや甘口の白ワインだ。
ワイナリーによると
ワインの名前の由来は「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」という江戸時代の中根東里の言葉から名付けました。この清貧の儒学者が佐野にひらいた村塾の壁書にこの言葉があったそうです。(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書) らしい。
とても大好きで毎シーズン飲んでいる、おすすめのワインだ。
何よりも名前がポエティックなのがいい。
ケルナーとはどんな品種なんだろうか。
”1969年に公認されたケルナー種の葡萄は、今では現代ドイツの葡萄交配の大傑作と言われています。品種名は、19世紀にグラス1杯のワインを自然の薬として飲むよう勧めたヴュルテンベルグの医者で、酒宴の歌の作家でもあるJustinus Kerner氏にちなんだもの。現在はドイツをはじめオーストリアやイタリア、スイスまたイギリスやカナダ等でも栽培されています。日本の北海道では、農林水産省の2014年統計によると57.3ヘクタール。私たちもケルナーが持つ、華やかな香り、みずみずしい酸、豊かなフルーツに魅力を感じ、余市の契約栽培農家さんたちに栽培をお願いしています。”
とのこと。自然的にではなく交配によって誕生した白ブドウ。
北海道よりも北部に位置するドイツで生まれただけあって、マイナス10度の寒さにも耐えられる耐寒性が大きな特長みたいです。
『月を待つ』
『waiting for the moon』
ここである音楽家の楽曲を紹介したい。
ブルース・コバーンだ。彼には『waiting for the moon』という曲がある。
ブルース・コバーン(Bruce Cockburn)カナダのシンガーソングライター。彼の曲のスタイルはフォークからジャズ風のロックまで幅広く、歌詞も人権、環境問題、政治、宗教などの幅広い範囲をカバーしている。
コバーンは40年以上にわたるキャリアのなかで、34枚のアルバムを発表している。
個人的に好きなのは2ndでレコードだと結構レアだ。
ブルース・コバーンを聴きながら『月を待つ』を飲む。
今夜もワインと音楽を楽しもう。
のつくるワインは他にも『農民ロッソ』とか『陽はまた昇る』
とかどれもネーミングがすばらしい....
こちらにもココ・ファーム・ワイナリー
のインタビューが掲載されていておすすめ。